Exhibition

©KyoheiFujio
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“南天1029M”

藤生恭平 個展|Kyohei Fujio solo exhibition

2021/1/14 (thu.) - 2021/1/24 (sun.)
13:00-19:00
Close: mon.

Exhibition contents

本展は、インスタレーション、写真、映像、パフォーマンスから構成される、南天500M(galleryMain/2018)の続編である。近年の藤生恭平の活動は制作過程やパフォーマンス自体を作品として展開している。制作物や成果物が依り代となり、繰り返される単純行為(南天の作品や紙に穴を開け続ける作品など)そのものが作品表現となっている。行為の連続が次なる行為を呼び、設計図や到達点を持たない連続行為自体が目的である作品は、その積み重ねによる痕跡が鑑賞者を圧倒し、意義や意味を解きほぐした状態へと還元しようとする。
「木津川アート2018」(京都府木津川市)、「適地適作」(53美術館, 中国広州市, 2019)、「京都Re-Search 2020 in 八幡」(松花堂庭園・美術館, 京都府八幡市, 2020)など地域型アートフェスティバルなどに参加するなど、活動の幅を広げている藤生の現時点をご高覧いただければ幸いです。

Statement

実家の裏山で、近所のおじさんが畑をしていたが、7年ほど前にやめてしまった。今では道具を置く小屋と、大量の南天の木だけが残っている。どうしてこんなにたくさん生えているのかはわからないが、冬には、裏山が真っ赤な南天畑へと変わる。僕はその実を摘み取って、ひとつづつバラバラにして真鍮線にとおし、数珠つなぎにする作業を何日も繰り返している。そうしてできた南天の実の連なりを前にすると、つくりはじめた動機や、経緯はどこかにいってしまって、どうして1029メートルもの南天がここにあるのか、という不思議さばかりがつのる。

Artist profile

藤生恭平 | Kyohei Fujio

美術家。1989年三重県生まれ、京都在住。
”人が自然環境を開拓/管理していくこと”をテーマに、写真・映像・インスタレーション・パフォーマンス、などの作品を制作をする。主な展覧会に、「木津川アート2018」(京都府木津川市)、「適地適作」(53美術館, 中国広州市, 2019)、「京都Re-Search 2020 in 八幡」(松花堂庭園・美術館, 京都府八幡市, 2020)「記録する遊戯#2 なんで花はじっくり見れんのにカビはじっくり見れへんのかはわからん」(わいわいぱ〜く, 京都, 2020)など。