Exhibition

©️Yoshiki Hase
©️Yoshiki Hase
©️Yoshiki Hase
©️Yoshiki Hase

ENA

長谷 良樹 写真展|Yoshiki Hase photo exhibition

2020/11/6 (fri.) - 11/22 (sun.)
Open: 13:00-19:00
初日は15時オープン|15:00-19:00 on first day
Close: Mon. Tue.(*Open on national holidays)

オープニングレセプション|Receiption
2020/11/6 (fri.) 18:00〜

Exhibition contents

長谷良樹 個展『ENA』を開催いたします。東京をベースに活動する長谷良樹は、人間・自然・形象・現象などを行き来し、超現実的な世界観を創り出します。シリーズENAでは、日本の原風景や現代の郊外風景を舞台に、土着や風習などを内包しながら、現代版の寓話のような世界が作り上げられ、人と自然(土地)の奇妙な拮抗が写真の中で結実しています。
独自の世界観を持つ長谷良樹の作品は国内外で高く評価され、2018年 には今作「ENA」で LensCulture誌(オランダ)の世界の若手写真家50人に選出されています。関西での初個展となります。ご高覧いただければ幸いです。

Statement

この写真の舞台は岐阜県南部の山あいの 恵那-えなという街である。

岐阜県と長野県の間にそびえる恵那山は、天照大神の胞衣(えな 胎盤)が埋められたという伝説が残る霊山で、街から望む山頂は、普段は雲で覆われあまり姿を現さない。2010年に映画の撮影隊としてこの地に出向くことになり、初めて山里の生活を体験したのだが、偶然にもこの街は、私の父が産まれた街でもあった。映画の撮影が終わり一旦東京に引き上げたのち、再び ”恵那”で写真を撮ろうと思い、大判カメラとフィルムを持って一人で通うようになった。それから七年になる。

恵那は、おそらく典型的な日本の山あいの田舎街である。

季節毎の山や田んぼの色がそのまま街の色となり、現代生活となつかしい風景が混じりあう。似た生活と街は全国にあるかもしれないが、不思議な縁で結ばれた人や土地を知るにつれて、日常の場面の一コマ一コマの中に、まるで舞台上の芸術のように特別な”絵”を見るようになった。

人、家、林、田んぼ、クルマ、鉄、雲、家具、神社といった様々なものの色やカタチが、その外見と気配だけを残し、私を”恵那”から引き離した。(写真集より抜粋)

Artist profile

長谷 良樹(はせ・よしき) | Yoshiki Hase

神奈川県生、学習院大卒。7年間のニューヨーク滞在中に写真を始める。手作りのインスタレーションを実際の風景に設置する手法を使い、「人間の創造性 ー 空間」の調和が生み出す新しい“場景” (ジョウケイ) を撮影する。アメリカ(United Photo Industries)、台湾(FORMOSA)、シンガポール(Singapore International Photography Festival)、オランダ(Unseen)、フランス(Photo Saint-Germain /Zlotowski Gallery)、中国(大理国際写真祭、麗水国際写真祭)、バンコク(River City Gallery)、トルコ(SABANCI University Art Gallery)、東京(KANA KAWANISHI Gallery)、京都(Aesop 河原町)など、国内外の個展・アートフェアで作品を発表。2008年「The Happiness Within」でフジフォトサロン新人賞奨励賞、2016年 「First Composition」で T3 Photo Festival Tokyo(東京 上野公園)に受賞出展、2018年 「ENA」で LensCulture誌(オランダ)により世界の若手写真家50人に選出。主に東京のアトリエをベースに制作活動中。