野性のアートスクール
現代美術のアーティストを志し「美術大学」への入学を選択した高校生がいた、とする。美大の広報戦略をまえに、それが唯一で最良の選択肢に見えたとしても無理はない。そのとき、かつてのわたしは、どのような未来を想像していただろうか。「作品を制作し、それを展示し、それを販売することで生計を立てる専門家」としてのアーティスト像だろうか。はたまた手元のスマホで検索した「国内における現代美術の市場規模」に将来の生活が思い描けなかっただろうか。プロフェッショナリズムへの希望と、制度上の数少ない座席を奪いあう闘争への諦観……
しかし現代美術の想像力は、この希望と諦観のふたつをきっぱりと避ける。そもそも歴史を振り返れば、現代美術は「制度が隠す自己欺瞞への批判」として生まれてきた。この想像力の揺籃の地は「制度とは馴染みのない外部環境」であったことを思い返そう。プロフェッショナルの現場に固執することそれ自体が視野狭窄だという事実を受け入れなければ、現代美術の起点(=臨界点)に立つことはできない。
今日のわたしたちの想像力は、偶然の歴史の延長線上にある。つねに想像力を育む環境に気を配るPlotが生みだすのは、自己実現のためのアートでも、政治への直接的介入としてのアートでもない。Plotが生みだすのは、時代を覆う思考停止の夜空に隠れ、わたしたち人間の弱さを肯定してくれる欺瞞から距離をとりつづけるための投機的な表現である。
主任講師
山崎 裕貴 / Yamazaki Yuki
美術家、合同会社gallery Main役員。1993年生まれ。歴史や哲学、情報技術の考察に基づいた作品制作の傍ら、ギャラリーを運営する。主な展覧会に “New Order”(2017/Media Shop Gallery)、“ヘテロゲニウス・マルチコア” 〔Heterogenius Multi-core〕(2021)など。JASON SHIN 所属。
©YukiYamazaki
今年は展示・製作が中心の短期集中型プログラム。展示をつくるための講義も行いますが、制作相談を中心に作家になるために自ら考える力をつけるためのプログラムになります。
展覧会で発表することに注力した内容になっています。実際に観客を想定しどのようなメッセージを投げかけるのか構想、検証、実践します。
プログラムのゴールは展示です。広く実験的な作品も歓迎します。もちろん受講した皆様が展示可能です。制作から設営までサポート致します。
作品制作の構想に関する質疑応答やアドバイスを受けることができます。LINEオープンチャンネルを利用し、講義以外でも回答します。
日時
タイトル
講師
▷制作期間
10月14日(土)
オリエンテーション+制作相談
山崎 裕貴
10月28日(土)
講義①+制作相談
山崎 裕貴
11月11日(土)
制作相談
山崎 裕貴
11月25日(土)
講義②|制作ワークショップ
山崎 裕貴
12月9日(土)
講義③+制作相談
山崎 裕貴
1月13日(土)
展覧会見学(+制作相談)
山崎 裕貴
1月27日or2月10日
制作相談
山崎 裕貴
▷展示期間
2月17-18日
搬入
2月23日(金・祝)
成果発表展@galleryMain
*月火水休み
2月24日(土)
講評会
未定
3月3日(日)
成果発表展|終了
3月4日(月)
搬出
講義について
隔週|土曜日|講義3回、制作相談5-6回|毎週LINEで相談
成果発表展|galleryMainで合同展
*受講できない場合は講義の動画アーカイブを配信予定です。
*日程は仮で組まれています。状況に合わせて変更する予定です。
Q&A
オンラインでの参加は可能ですか?
講義と制作相談は可能です
講義と制作相談はオンライン・オフラインの両方に対応しています。オンラインの場合はZoomを使用して行ないます。ただし、成果展に関しては京都のギャラリーまでお越しいただいての設営をお願いしております。
京都以外からの参加はできますか?
参加できます。関西以外からの参加はご相談ください。
過去の受講生は京都、兵庫、大阪、岐阜、愛知から通われていました。スクールのカリキュラム内容から、インスタレーション系の作品になることが多く、京都のギャラリーまで来ての設営には、時間がかかるため関西圏の方にお勧めしております。
初心者でも大丈夫でしょうか?
まったくの初心者も受講しています
アートはまったく初めてという方も受講されています。作家になるためのスクールなので、講義では難しい内容を扱うことになります。なるべく分かりやすく伝える工夫はしていますが、意欲の高い人ややり切れる人におすすめしています。
写真家向けでしょうか?
写真家、美術家とジャンルは問いません
スクールを立ち上げたのは、写真表現の閉塞感に対して美術を学ぶことで突破できないか?という仮説からスタートしています。写真以外のジャンルの人と一緒に学ぶことで相乗効果が生まれることを期待して写真ではなくアートスクールという看板を掲げています。1期2期と前述の実践を経た結果としては、いろいろなジャンルの人に参加いただけると嬉しいです。
似た作品&言葉ばかりのアートに
違和感を持っている人
価格と支払い方法
100,000円(税込)
受講期間|2023年10月〜2024年2月
講義・相談日は隔週土曜日
お申し込み内容
講義|3回くらい
制作相談|6回(特別講義を含む講義後にも予定しております)
成果発表展|galleryMainで合同展|2月開催予定
*受講できない場合は講義の動画アーカイブを配信予定
*オンラインでの受講も対応しています
受付期間|2023年9月30日まで
定員|10名(最少催行人数4人・先着順)
初回講義|10月14日
場所|京都galleryMain(京都河原町五条)またはイベントスペース
*状況に合わせてオンラインでの開催を予定
申し込みの際の注意事項について
お支払いの流れ
❶予約フォームに入力
❷お支払いのメールが届きます。
❸お支払いが確認次第、Plotより確認完了のメールを送信致します。
PayPal・銀行振込によるお支払いになります。
※ お申込み後の変更、キャンセル及び返金は承っておりませんのでご了承ください。
お問い合わせ
Plot (プロット) Art School by galleryMain
info@plot.photo

京都河原町五条にある写真・現代美術を扱うオルタナティブスペースです。中澤、山崎、竹下の3人で運営しています。作家のサポート、作品の発表、プロジェクトの運営など、写真と人が繋がり広がっていくハブとなるような場所をめざしています。
モットーは対話です。まずは話すところから始めましょう。